2024年5月5日 更新
目次と主な記事をお知らせします。
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全視協総務局コーナー
5月の記念日
1 能登半島地震義援金お礼
2 青い鳥葉書無償配付中
3 点民モニター募集
4 私の困った、私の要求
5 その他の活動記録
全国と地域の主な予定
(目次、終わり)
藤田重男(神奈川県)
補助犬医療制度を求めてから、今思うと12年かかりました。12年前は、川崎市に盲導犬が2頭しかいませんでした。当時私は盲導犬を使っていませんでしたが、川崎市盲人図書館の交流会で1人の盲導犬ユーザーから「医療費がかかるんです」と聞きました。横浜市は全額市が出してくれます。川崎市と横浜市をのぞく他の自治体は、神奈川県獣医師会から年4万円の助成があります。
私も盲導犬を使うようになって、医療費がすごくかかることを実感したため、パートナーと一緒に要望書を持って市役所に行くと、障害係長に、「藤田さんは毎年要望書を持ってきますが、たばこ、お酒を辞めてそのお金を犬に使ったらどうですか」と言われました。悔しくて涙が出ました。それからは直接市事務局に提出するようにしました。
川崎市内の盲導犬ユーザーが増え、21年には8頭になると、川崎市危機管理本部から「補助犬の団体を作って下さい」と言われたので、21年10月に川崎ハーネスの会を作りました。
22年7月に各会派の議員団との話し合いをしたところ、会社を休んで参加してくれたユーザーもいました。これは2年続きました。また、日本盲導犬協会の障害サポート部の金井さんがお忙しい中参加してくれました。金井さんが参加してくれたのは強力な援軍になりました。応援をしてくれた市会議員さんにも感謝しています。
補助犬の医療費のための予算は、年67万円で、市内の補助犬9頭で割ると1頭当たり7万円くらいになる予定です。川崎ハーネスの会の要望は1頭当たりいくらではなく、自己負担が2割、残りを川崎市が負担するというものです。これを第一歩として、全額補助までこぎつけたいと考えています。ペトラ号が引退するまで、あと5年の間には実現したいものです。
(この稿、終わり)
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