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点字民報 2024年5月号 通巻695号

2024年5月5日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

原水爆禁止国民平和大行進2024 身近なまちの行進に仲間と参加して運動不足を解消しよう
能登半島地震、皆様の励ましに感謝 石川視生会会長 不破ふわ伸一しんいち
私の困った、私の要求7 川崎市で念願の補助犬医療制度が始まりました 藤田ふじた重男しげお(神奈川県)
第52回文化のつどい報告 奈良守る会会長 浦西うらにし ひろし
結び目「視覚障害者京都の会」がんばってます 川島かわしま隆夫たかお(京都府)
岡山・郵便投票裁判声明 障害をもつ人の投票権を奪う最高裁の不当決定に抗議する!
新連載 百聞は一触にしかず 手で見る博物館 桜井さくらい政太郎まさたろうの思い1
全視協総務局コーナー
 5月の記念日
 1 能登半島地震義援金お礼
 2 青い鳥葉書無償配付中
 3 点民モニター募集
 4 私の困った、私の要求
 5 その他の活動記録
 全国と地域の主な予定

(目次、終わり)

主な記事

私の困った、私の要求7 川崎市で念願の補助犬医療制度が始まりました

藤田ふじた重男しげお(神奈川県)

 補助犬医療制度を求めてから、今思うと12年かかりました。12年前は、川崎市に盲導犬が2頭しかいませんでした。当時私は盲導犬を使っていませんでしたが、川崎市盲人図書館の交流会で1人の盲導犬ユーザーから「医療費がかかるんです」と聞きました。横浜市は全額市が出してくれます。川崎市と横浜市をのぞく他の自治体は、神奈川県獣医師会から年4万円の助成があります。

 私も盲導犬を使うようになって、医療費がすごくかかることを実感したため、パートナーと一緒に要望書を持って市役所に行くと、障害係長に、「藤田さんは毎年要望書を持ってきますが、たばこ、お酒を辞めてそのお金を犬に使ったらどうですか」と言われました。悔しくて涙が出ました。それからは直接市事務局に提出するようにしました。

 川崎市内の盲導犬ユーザーが増え、21年には8頭になると、川崎市危機管理本部から「補助犬の団体を作って下さい」と言われたので、21年10月に川崎ハーネスの会を作りました。

22年7月に各会派の議員団との話し合いをしたところ、会社を休んで参加してくれたユーザーもいました。これは2年続きました。また、日本盲導犬協会の障害サポート部の金井さんがお忙しい中参加してくれました。金井さんが参加してくれたのは強力な援軍になりました。応援をしてくれた市会議員さんにも感謝しています。

 補助犬の医療費のための予算は、年67万円で、市内の補助犬9頭で割ると1頭当たり7万円くらいになる予定です。川崎ハーネスの会の要望は1頭当たりいくらではなく、自己負担が2割、残りを川崎市が負担するというものです。これを第一歩として、全額補助までこぎつけたいと考えています。ペトラ号が引退するまで、あと5年の間には実現したいものです。

(この稿、終わり)

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