エンター すると 本文に 移動します

点字民報 2024年2月号 通巻692号

2024年2月5日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

能登半島地震への全視協義援金にご協力ください 全視協代表理事 山城完治
年明けに起こった大惨事 不破伸一(石川県)
能登半島地震 新潟の状況 片桐陽子(新潟県)
私の困った、私の要求5 困ることは切りがない 安芸久美子(高知県)
病マ連ディスカッション「19条裁判以降のあはき運動をどうする」第2回の参加者と発言者を募集します
ライドシェアの危険性、タクシーは公共交通機関であって欲しい
踏切調査を実施 松川正則(全視協まちづくり委員 千葉県)
奈良と埼玉の新年会
連載 盲人、地球を歩く8 ウズベキスタンを訪ねて4 古都の遺産とモスク 村上直人(岩手県)
全視協 総務局コーナー
 1 点民モニター募集
 2 私の困った、私の要求
 3 鉄道死傷事故ゼロの日
 4 その他の活動記録
 5 頒布会
全国と地域の主な予定

(目次、終わり)

主な記事

能登半島地震への全視協義援金にご協力ください

全視協代表理事 山城完治

 24年1月1日、能登半島を震源とする大規模な地震が起こりました。被害が考えられる全視協の新潟と石川の状況を伺ってみましたところ、新潟は大きな被害は無かったものの石川は7人の方が被災され、家の全壊、半壊もあり避難所暮らしをしている方もいらっしゃいます。ライフラインや道路も寸断され、支援活動もままならないと聞いています。

 地震の被害の甚大さを考え、義援金募金に取り組みたいと思いますので、ご協力をお願いします。

〔実施要綱〕

  1. 災害見舞金に替えての対応 全視協は、2011年3月東日本大震災における災害義援金の外、災害見舞金を予算化し支給(1人1件1万円)していますが、今回は、これに替えて災害義援金とします。
  2. 緊急受付期間 石川県の義援金と同様、2024年(令和6年)12月27日(金曜日)の間までとします。ただし、早急の対応が必要なことから、1月11日(木曜日)から3月31日(日曜日)までを緊急受付期間とします。
  3. 支給する人 全視協と石川県視覚障害者の生活と権利を守る会とで配分基準等を定め、被災した全視協会員に支給します。
  4. 受付先 全視協から社員と個人会員に手紙と振込用紙をお送りします。社員に属する会員は社員を通して、それ以外の会員は直接全視協にお振り込みください。振替口座 ゆうちょ 00120-1-710878 一般社団法人 全日本視覚障害者協議会

他の募金との関係 この災害義援金の外、能登半島地震の支援のための様々な募金活動が公的機関や福祉団体で行なわれていますが、この対応はその都度判断します。

体制 総括責任者 山城完治、会計責任者 織田 洋・川田佳子

年明けに起こった大惨事

不破伸一(石川県)

 新年早々、石川県民がかつて体験したことのない大地震が発生しました。震源地である能登地方で震度7、金沢でも震度5強の大揺れです。お正月に久々に郷里・能登に集まった家族が震災に遭い、場合によっては命まで奪われるというあまりにも悲しい出来事が、全国ニュースでも報じられました。とくに奥能登地方の被害は甚大であり、金沢以北の各自治体で大なり小なり地震の被害が出ています。

 当会の会員は地震がひどかった奥能登地方に4人いらっしゃいますが、最近まで避難所生活をされていて2次避難などができた方がお2人、揺れで家財道具が倒れ断水と寒さに耐えながら復旧に取り組んでいる方、被災した後、必要な医療を受けるために金沢に滞在中の方もいます。避難所生活を体験された方は、周囲の人たちの親切に感謝しながらも、視覚障害者が避難所で暮らすことの大変さを語っていました。

 さらに、金沢市在住の方で、能登に帰省していて被災し、金沢に戻ってきた方、地震で家が破損して住みづらくなったためにとりあえず他県に住む娘さんのお宅に身を寄せている方、被災地から避難してきた親族と同居している会員もいます。

 こうして、少なくない会員に地震の影響がありましたが、何とか全員無事であることを確認でき、元気な様子が電話口から伝わってきてほっとしています。

 現在でも4万戸を超える世帯が断水で不便を強いられています。また、奥能登地方では多くの家屋が損壊し、漁業・観光など生業への打撃も大きく、生活の再建や産業の復興など、解決すべき課題は山積しています。さらに志賀原発のトラブルも報じられ、あらためて原発事故への不安も増しています。全国からの応援もいただきながら、この困難を打開していかなければなりません。

 全国の仲間の皆さんから励ましのお言葉をいただき、また被災した本会会員のために義援金にも取り組んでいただいています。本当にありがとうございます。皆さんの暖かい友情に感謝の気持ちを述べて、とりあえずのご報告とさせていただきます。

(この稿、終わり)

 「点字民報」の全文を読みたい方は、全視協の会員になっていただくか、読者になってください。