2023年11月5日 更新
目次と主な記事をお知らせします。
音響式信号機の啓発ビラを作りました
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餅つき体験とコリアンタウン見学「独身者の集い」へのお誘い 浦西 洋(奈良県)
「ゴローちゃん」に頷きながら平和の有り難さ実感 杉田直枝(埼玉県)
ひとりぼっちの障害者・家族をなくそう 第57回障全協オンライン全国集会・中央行動の参加呼びかけ
全視協中堅社員の「活動交流会・懇談会」開く 不破伸一(石川県)
連載 盲人、地球を歩く6 ウズベキスタンを訪ねて2 マリアさんとカレーライス 村上直人(岩手県)
総務局コーナー
全国と地域の主な予定
(付録) 点字民報増刊バックナンバー覧
(目次、終わり)
全視協まちづくり委員会は、「音響式信号機(視覚障害者用付加装置付信号)を増やして」のビラを作りました。
音響式信号機が、視覚障害者の歩行に無くてはならないものだということを、多くの国民に知ってもらうことがねらいです。
ビラのPDFファイルは、ここからダウンロードできますので、ご自由にご使用ください。
ビラの内容は、以下で読めるようになっていますので、ご覧ください。
信号のある横断歩道で、歩行者がわたってもいい時に「ピヨピヨ・カッコー」と鳴る音は、視覚障害者にとっては欠かせない「耳で聞く青信号」です。しかしせっかく音が鳴る信号機でも、夕方から翌朝まで鳴らないようにしてあるものもあり、音がしない時間帯に、信号が青だと勘違いして渡った視覚障害者が車にはねられ、死亡するという事故も起きています。
視覚障害者にとって「命綱」ともいえる「音」。青になったことが誰にでもわかるよう、もっと多くの信号機に音をつけることができないものでしょうか。ごいっしょに考えていきたいと思っています。
歩行者用の信号が「青」になると鳴りはじめる「ピョピヨ」「カッコー」の音やメロディーは、視覚障害者が信号・横断歩道をわたるときに
ということを知らせてくれるだいじな音です。
Aさんのケース
慣れているはずの交差点なのにその日はしばらく進んでも向かい側の歩道がなかなか出てきません。すると、並行している3車線の道路を走るたくさんの車の音がピタッと静かになりました。
その異変に気がついた私は、一体何が起きたのかわからなくてその場に立ち尽くしてしまいました。
男性の方が車から降りてきて、どこへ行くのか、車道の真ん中だよと教えてくれたのです。その時初めて私は並行して走っている広い道路に斜めに出ていたのだとわかりました。
男性に歩道に誘導していただいたと同時にいっせいに車が動き出したのです。
Bさんのケース
最近は道幅が広くなればなるほど交差点では大きく「隅切り」がしてあります。「点字ブロックの感じ」や「段差の具合」によっては、交差点に入ったことに気付かないこともあります。
結局慣れた道でも、そろそろ交差点かな、と注意をしながら、押しボタンのあるあたりから渡り始めるようにしています。
Cさんのケース
横断歩道を渡ろうとした際のことです。歩車分離式信号とは知らず、車の音がしないから大丈夫と渡り始めたとたん、「危ない!赤よ!」と叫ぶ声が聞こえました。
急いで渡ろうとしてきた自転車と危うく接触しそうになったようでした。
全国に信号機は207,421基あります。そのうち音響式信号機は20,838基。1割の信号機しか音が鳴りません。
(全国の信号数は令和3年末、音響式信号機の数は令和4年末)
発行 一般社団法人全日本視覚障害者協議会まちづくり委員会
(この稿、終わり)
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