エンター すると 本文に 移動します

点字民報 2023年7月号 通巻685号

2023年7月5日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

再会を喜び合う声、あちこちで 全視協奈良大会に200人、2年後に東京で会いましょう
割ってしまわないかと「ドキドキ」 神作悦穂(東京都)
マイナ保険証と視覚障害者
 「誰一人取り残さない」って、視覚障害者のマイナ保険証どうなっているの 織田 洋(東京都)
健康保険証「廃止」・マイナンバーカード取得強制の中止を求める障全協声明
女性部、第五福竜丸記念館見学と代表者会議 女性部長 濱田登美
核兵器廃絶を目指す国になってほしい 石川絹代(神奈川県)
連載 盲人、地球を歩く2 海外であわや無銭飲食 嵯峨野新次(東京都)
総務局コーナー
 1 私の困った、私の要求運動
 2 原水禁大会代表者派遣
全国と地域の主な予定

(目次、終わり)

主な記事

再会を喜び合う声、あちこちで

全視協奈良大会に200人、2年後に東京で会いましょう

 6月16日から18日、ホテル日航奈良を会場に全視協第36回奈良大会が開かれました。200人を超える参加者が集まり、新型コロナによる制約から解放されて、4年ぶりに活気が戻ってきました。

 6月16日の文化交流会では、ピアノ連弾に始まり、詩吟、落語、三弦、バナナのたたき売り、ピアノ独奏、アコーディオンとバイオリンの二重奏と多彩です。ゲスト出演で原田義雄さんによるコンサート。自作の歌だけでなく、共演者のフルートのソロ演奏が披露されました。さらに、原田さんのウクライナへの思い「花を飾る」から「死んだ男の残したものは」と続きました。

 17日は、会場では午前・午後にかけて第14回定時社員総会が行われました。

 開会挨拶した山城完治(やましろ・かんじ)代表理事の呼びかけで、全視協役員として長きに渡って携わってきた黒岩瀧市(くろしわ・りゅういち)さんと千田勝夫(せんだ・かつお)さんをはじめ、前大会からこれまでに亡くなられた会員に黙祷を捧げました。

 京都で会結成が準備されているとの報告では拍手が巻き起こりました。

 社員総会と並行して奈良観光が行われ、普段1人で旅行をしにくい視覚障害者がコロナ禍の抑制から放たれたように41人もの人が参加しました。壷阪寺(つぼさかでら)でご住職のお話を聞き、奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所では出土品に触れたりもしました。

 夜の懇親会では、各社員による歌や参加者紹介とともに、知り合いの参加者との再会を喜び合う声があちこちで交わされていました。

 18日最終日の全国視覚障害者活動交流集会は、午前中は分科会。「介護から福祉まで何でも語ろう」「重度障害者等就労支援特別事業」「音響式信号機とエスコートゾーン」「国連障害者権利委員会の総括所見を学ぶ」「デジタル」「平和」の6つの分科会で、学習会や意見交流が行われました。

 そして、午後は全体集会。記念講演は奈良大学の安田真紀子非常勤講師のお話で、中世から近世奈良の文化、特に民衆の生活の様子を学びました。閉会集会は、奈良の歌声サークル「九官鳥」の歌声に続き、初参加者の感想では「ネットでは味わえない人とのつながりを感じた」「もっと早く全視協を知っていれば」など、人とのつながりの大切さを感じさせるものでした。介護保険のケアプランの有料化に反対する特別発言、そして、大会宣言決議が採択されました。

 次期大会開催地東京にバトンが渡され、第36回奈良大会が幕を閉じました。奈良大会実行委員会、多くのボランティアやホテルのスタッフのお力で無事終了したことに深く感謝します。

 大会の詳しい報告は、「点字民報」7月増刊号で特集します。(上村)

(この稿、終わり)

 「点字民報」の全文を読みたい方は、全視協の会員になっていただくか、読者になってください。