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点字民報 2021年2月号 通巻656号

2021年2月3日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

総務局コーナー
 1 コロナで印刷室閉鎖
 2 外装工事カンパ
 3 核兵器禁止点字署名
 4 頒布会(価格は送料・税込)
配付用ビラ 「2021 鉄道死傷事故0の日」
  (資料) ホームドア設置駅数の推移
会員の近況
 豪雪災害と視覚障害者 鈴木 洋(新潟)
 近所との良好な関係 藤原 義博(青森)
 感染しました 川田 佳子(大阪)
 車椅子で健康診断 藤川 誠一(神奈川)
吉本哲夫さんの死を悼む
 田中 章治(副代表理事)
新入会員 嵯峨野 新次さん(東京)
連載 推理小説の中に描かれている盲人像 ⑤
 伊坂幸太郎作 『チルドレン』
  髙林 正夫(大阪)

(目次、終わり)

主な記事

豪雪災害と視覚障害者

鈴木 洋(新潟)

 このたびの未曾有の豪雪は、36年ぶりの大雪と言われています。元旦から降り始めた雪は、7日から10日まですさまじい降りで、傘は2~3分で重くなります。今回は、長野県境の地域に多く積りました。めったに降らない新潟市でも70センチほど積りました。そこで生活をしている視覚障害者としては、これからの雪害の運動をどう進めて行ったら良いかを、共に考えてみます。

会員の実情

雪の壁の写真 Enterすると大きくなります

 2メートル以上の積雪となった上越市の会員は、1月10日朝1メートル以上の新雪が玄関前に。手さぐりで除雪をし、雪道は、道路とそうでない所を確認できないため歩けません。雪の壁です。(写真をクリックすると大きくなります)

 十日町市の会員は、孫が働くようになったら、それまで出ていた除雪費がもらえなくなったと言います。

 そして、上越市と十日町市を含めた県内6市に、災害救助法が適用されました。

 豪雪地区として大変な地域の一つに魚沼市があります。ここでは、屋根の雪おろしに3つの方法があり、その一つは不凍液を使う方法ですが、これには莫大な経費がかかります。またある会員は、お風呂の屋根が雪によってつぶれないか心配だと言っていました。

 めったに大雪にならない新潟市や五泉市の会員は、治療室の駐車場の除雪を家族が頑張ってやっていました。しかし、市の補助金はありません。

 一人で除雪作業をし続けている仲間もいました。

 まだ挙げればありますが、私達が一番困るのは、屋根の雪がどうなっているか分からないことと、歩道の誘導ブロックが雪で分からなくなること。

視覚障害者が明日を生きるための運動

 地球温暖化により、世界ではいつ災害が起きるか分からない時代になりました。ややもすると雪害は北日本の一地方のことと思われてきたように思います。雪による停電・家が壊れるほどの積雪になった場合・生活道路が確保できない場合・家に住めなくなった場合等、雪害による視覚障害者への対策について、「手をつなごう」運動として、早急に活動をしなければと痛感しました。

(この稿、終わり)

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