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点字民報 2022年10月号 通巻676号

2022年10月5日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

通勤や職場等における支援事業、56自治体に拡大
 宇仁菅さん招いて病マ連研修会も
10月特集 新型コロナ闘病記
 家族5人全員が感染 長船 貢(岡山県)
 不安感と絶望感 井上芳史(高知県)
 運良く入院できて安心 小日向光夫(東京都)
関東圏 障害者割引ICカード、来年3月から 織田 洋(東京都)
沖縄の祖国復帰50年と県知事選挙 渡嘉敷綏秀(沖縄県)
点字シール付き絵本・音訳CD付き絵本プレゼントのお知らせ 全視協女性部
連載 見えない子たちとともに7 仲間がいて、人を信じること 江口美和子
総務局コーナー
 1 調査のお願い
 2 活動記録
 3 頒布会
全国と地域の主な予定(10月・11月)

(目次、終わり)

主な記事

通勤や職場等における支援事業、56自治体に拡大

宇仁菅さん招いて病マ連研修会も

 厚労省は、20年10月から実施している「重度障害者等に対する通勤や職場等における支援」事業の実施市区町村が、22年8月時点で56となり、このうち、同行援護の利用者が対象に含まれるのは29と掴んでいることがこのほど分かりました。

 この事業は、それぞれの市区町村が要綱などを定めて任意に実施しているので、厚労省の実情把握も十分とは言えないので、下記資料においても、疑問箇所には「*」を付して注意を促しています。

同行援護が想定されている市区町村(29)

 都道府県…北海道(北見市)、山形県(西川町)、東京都(江戸川区、葛飾区)、岐阜県(高山市)、三重県(四日市市)、滋賀県(甲賀市)、京都府(長岡京市)、岡山県(備前市)、山口県(宇部市)

 政令市:札幌市、*さいたま市、仙台市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、北九州市、*福岡市、熊本市

 中核市:宇都宮市、長野市、高槻市、枚方市、姫路市、奈良市、松江市

同行援護が想定されていない市区町村で、今後同行援護利用者に実施を働きかけるべきもの(27)

 都道府県:茨城県(つくば市)、埼玉県(桶川市)、千葉県(浦安市)、東京都(*江東区、港区)、長野県(南箕輪村)、静岡県(伊豆市)、滋賀県(草津市、彦根市)、京都府(亀岡市、南丹市)、大阪府(泉大津市、池田市)、兵庫県(伊丹市)、鳥取県(境港市)、広島県(三次市)、香川県(観音寺市、坂出市、三木町)、福岡県(岡垣町)

 政令市:新潟市、岡山市

 中核市:岐阜市、豊中市、高知市、大分市、宮崎市

病マ連ミーティング研修会も

 病マ連(全国医療・介護マッサージ連絡会)は9月10日、オンラインで「重度障害者等に対する通勤や職場等における支援」研修会を開き、会内外の18人が参加しました。神戸市で重度障害者等就労支援事業を利用しているあはき開業者の宇仁菅一郎さんが最初に報告をしました。続いて、同会会長の不動久雄さんが関連報告を行い、「通勤支援の報酬が低くて往路の支援が受けられていない例」や「同行援護従業者が職場支援を行えるような養成研修が組まれていない例」などを挙げました。

 研修会を開催したことで、国に要望すべき点が明確になりました。

 要望1 国が実施する事業にするか、または、市区町村が行う必須事業に再編して、どこに住んでいても利用できるものにすること。

 要望2 同行援護の報酬と別に、「通勤や職場等における支援」に見合う報酬を別に設けること。

 要望3 従事者養成研修に「通勤や職場等における支援」を加えること。

(東郷)

(この稿、終わり)

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