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点字民報 2021年5月号 通巻659号

2021年5月18日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

全視協第12回(定時)社員総会 議案書
 第1号議案 2020年度活動報告
  第1章 運動の成果
   (表1) 外装補修工事カンパ
  第2章 組織活動
   (表2) 社員別会員増減表
   (表3) 有料購読部数増減表
  第3章 重点要求(5項目)
  第4章 通常要求
    A 福祉・社会保障
    B あはき
    C まちづくりと移動
    D 情報
    E 雇用・就労の拡大
    F 差別解消法
    H 災害対策
    I 人権・平和・民主主義
   (表4) 各種署名
 第2号議案 2020年度決算報告
  監査報告書
 第3号議案 2021年度活動方針(案)
  第1章 私たちを取り巻く情勢
  第2章 運動方針(案)
   第1節 組織活動
   第2節 重点要求(6項目)
   第3節 通常要求(44項目)
    A 福祉・社会保障
    B あはき
    C まちづくりと移動
    D 情報
    E 雇用・就労
    F 差別解消法
    G 教育
    H 文化
    I 災害対策
    J 人権・平和・民主主義
 第4号議案 2021年度予算(案)
 第5号議案 役員の選任

(目次、終わり)

主な記事

第1号議案 2020年度活動報告

 第1章 運動の成果

1 年金生活者支援給付金
 19年10月支給開始の「年金生活者支援給付金」(恒久的制度)の適用運動を行いました。老齢・障害・遺族基礎年金の受給者が対象で、所得制限がありますがほとんどの人が受給できます。

2 児童扶養手当との併給実現
 堀木文子(ほりきふみこ)さん以来の永年の要求であった障害給付(障害基礎年金)と児童扶養手当の併給が21年3月より実現しました。

3 重度障害者就労支援特別事業
 20年10月より、「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」が創設されました。地域生活支援促進事業に位置付けられましたが、長年要求してきた自営業者への支援が盛り込まれました。

4 読書バリアフリー法成立
 「視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約」批准と、19年1月施行の改正著作権法に合わせて、19年6月、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」が施行されました。

5 19条は憲法違反とは言えない
 憲法違反であるあはき法19条(視覚障害あマ指師の職業優先)を根拠に、国が平成医療学園グループのあマ指科認定申請を非認定にしたのは無効として処分の取消を求めた裁判で、東京・大阪・仙台地裁に続き、東京・仙台高裁においても、「あはき法19条は憲法違反とは言えない」として退けられました。

6 可動柵
 20年度末現在、可動柵は全国で858駅に設置されており、2年間に133駅増えています。

7 広視協が全視協に再加盟
 広島視覚障害者協議会が、19年4月から全視協に再加盟しました。これで全視協の加盟団体は23社員になりました。

8 原水禁世界大会代表者派遣
 19年の原水禁世界大会の全視協代表に加藤厚実さん(東京)を派遣しました。加藤さんはその後、核兵器廃絶署名や戦争させない19日行動に積極的に参加しています。20年の大会はオンライン開催となったため、代表派遣を見送りました。

9 「点字民報」
 「点民」月刊・増刊は、点字版・墨字版・デイジー版・メール版の4つのメディアでほぼ予定日通りの発行を維持しました。

10 新型コロナアンケート
 「点民」20年4月号の「新型コロナウイルスによる被害の実態と要望をお寄せください」に応え、5月中旬までに個人・社員から52件の回答が寄せられました。内容は、収入激減、生活の生きづらさについての回答が多くみられました。これを受けて、「点民」5月号で「新型コロナ対策でもらえる給付金等12事業」をまとめ、適用運動を行いました。

11 ホームページ
 全視協のホームページが、20年4月にリニューアルオープンしました。トップページ、ご案内、要求や活動、ニュース、出版物、リンク集、連絡先、サイトマップとなっています。駅ホームからの転落重傷事故の実態、全視協の提言、緊急声明、外装工事カンパのお願い等、その時々に広く社会に伝えたいことを中心に載せています。閲覧しての感想、意見などをお寄せください。
 URL https://zenshikyou.net/

12 全視協の英語名
 81年の国際障害者年に作られた全視協の英語名を、神奈川の齋藤健二(さいとうけんじ)さん、石川の須加栄(すかひさし)さんの意見を取りいれ新英語名としました。
 新英語名 National Council of Japan for the Visually Impaired(NCJVI)

13 新紙幣に意見
 24年導入の新紙幣の見本を財務省から預かり、事務所で公開し40人程の意見を聞きました。現行紙幣より識別しやすくなったものの、紙幣のサイズは変わらないので効果はあまり期待できないという意見が大半でした。

14 副音声解説
 テレビ朝日から、ドラマの副音声解説について意見を聞きたいとの申出により、2回懇談を行いました。実際にドラマを見ながら、「解説しすぎ」「余計なことを言い過ぎる」「ここは見える人の感覚」等、次々と意見が出されました。

15 事務所1・2階の借り手が決まる
 19年8月、念願の全視協事務所1・2階の借り手が決まりました。借り手は、「脳梗塞リハビリステーションうぃず駒込」としてオープンしました。

16 外装補修工事カンパ
 19年9月の台風15号で全視協事務所の1階部分の漏水があり、20年の夏に外装補修工事を行いました。これを補填するための外装工事カンパに取り組んでいます。期間は20年10月から23年の全視協奈良大会まで、目標額は600万円、一口1000円としました。第1次集約は第12回社員総会で、20年3月末現在、324万円余のご協力をいただいています。本当にありがとうございます。

(この稿、終わり)

 「点字民報」の全文を読みたい方は、全視協の会員になっていただくか、読者になってください。