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全視協女性部ニュース「ゆう」No.100

2020年10月28日 更新

2020年8月
発行 一般社団法人全日本視覚障害者協議会女性部

もくじ

みずみずしい感性で運動を作り
 しなやかにたくましく育ちゆく女性たち!
女性部活動スタート!
今期の役員と担当をお知らせします
女性部大会誌上バトンリレー
呼吸法のススメ
和歌山障害者・患者九条の会、結成から現在まで
今も生きる堀木訴訟 - 今度こそ児童扶養手当との併給を!
「デリッシュキッチン」をご存じですか?
編集後記

(もくじ、終わり)

みずみずしい感性で運動を作り
 しなやかにたくましく育ちゆく女性たち!

大阪 堀部美智子

 全視協女性部ニュースが100号記念を迎え本当におめでとうございます。
 この間、役員会・代表者会議・大会に関する決定事項などをはじめ一人一人の会員の声を拾いニュースとして届け続けてこられたことに心から敬意を表します。多くの会員が原稿を書いています。それを編集する人、印刷・発送作業をする仲間の手を通して届けられたニュースからは、仲間の息遣いが感じられ、私たちは独りぼっちではないという連帯のぬくもりが伝わってきます。要求実現の報告があると何度も読み返し喜びを共有したり、時には問題意識を持ち考える人になることもありました。私が手元に置いているニュースの中で印象に残るものを書いてみます。
 婦人部ニュース No.19(1986年6月発行)は4ページにまとめられており「今年開催の原水禁大会に岡山の岡崎起惠子(おかざき たえこ)さんを送ることが決まりました。参加するためのカンパ目標額は5万円、婦人部が作成している『平和文集』を大会までに完成させること、平和の折り鶴は各組織100羽ずつ折って参加する岡崎起惠子さんに送ってください」と訴えています。
 婦人部誕生当初から「人間の尊厳と平和を守って」をスローガンに運動を作ってきた女性部から初めて「原水禁世界大会」に代表を送ったときですね。熱い思いを実行に移す若いエネルギーを思い起こすものです。次にNo.28(1990年秋号)婦人部便り(仮称)は編集後記で
 「全視協点字制定100周年のシンポジウムは母さんパワーの素晴らしさが目立った。
 子育てをする中で母と子供の命を大切にするために『母子手帳の点字化を!』もう一つは我が子に絵本を読んでやりたいと母親の素朴な願いが実り、名古屋で点字の『母子手帳』の解説書を発行させ、大阪には点訳絵本の『岩田文庫』ができた。最初から『権利』という理屈で出発したものではないが、運動の中で権利意識に目覚め結果として『点字に市民権を与える大きな力になっている。』」と結んでいます。そして2020年6月、堀木文子さんが求めた一人親の障害年金と児童扶養手当の併給が実現しました。我が子は手元で育てたいとの願いを燃え上がらせ神戸地裁に提訴、12年間闘いました。ご自身は恩恵に浴することはなく後に続く若い人たちに惨めな思いをさせたくないと信念を曲げなかった堀木文子さんに敬意の心を捧げます。
 コロナ禍(か)、全国で緊急事態宣言が解除されましたが、感染第2波が指摘され不安やストレスの生活がまだ続きそうです。
 目の前の困りごとは我慢せず援助が欲しいときは「助けて」と声を上げ、心と体の健康を守って前向きに生きましょう!

☆ 堀部さんは、5回のつどい後、1981年の結成から2000年の第11回新潟大会まで婦人部長を務められました。

女性部活動スタート!

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言は解除されましたが、分からないことの多い感染症の対策は手探り状態です。感染防止と社会・経済活動をどう両立させるのかととまどうことばかり、再びの感染拡大も不安な状況です。
 6月に予定していた女性部奈良大会も、やむなく中止しました。改めて、実行委員会を中心に準備をしていただいていた奈良の皆様と、分科会担当の団体に感謝を申し上げます。
 「大変な時だからこそ、女性部の歩みを止めてはいけない」と、2020年度の活動を開始しました。
 外出自粛や会議室の利用制限など困難な状況の中、集まって会議を開いたところ、電話での聞き取りやメールで意見交換したところ、電話会議を行ったところなど、各団体が工夫をして、議案書の討議をし、多くの意見や要望・提案を寄せていただきましたことを心より感謝いたします。
 ここで、皆さんからの貴重なご意見を踏まえ、今年度の活動について、電話による役員会で論議したことを紹介します。
 まず、前年度の活動報告、会計報告、2020年度の活動方針と予算、役員の選任について、提案通り承認されましたことを報告いたします。
 点字版議案書57ページ3行目の「かけが」の4マスが自動製版機の不具合で重なり印刷されました。印刷・発送をお願いしている「ワークスペースこすもす」から訂正したページが送られていますので、差し替えをお願いします。
 福岡から「各団体の取り組みのまとめで、部長名と部員数が分からない。」という意見がありましたので、次回から部長名と部員数を記載することとします。
 通常は、大会全体会で口頭により行う会計監査報告を今期は議案書に加えましたが、大変好評だったと新潟から感想がありました。
 予算について福岡から、「大会が中止になっているのに、報告集が計上されている。」という指摘がありました。予算は3月末に確定したもので、大会中止の状況を盛り込めていません。報告集に代えて今回は通常より分量の多いこのニュースを発行しました。
 福岡から、「役員会は、5回開くのか?」という質問がありました。通常2年間で6回の役員会を開いていますが、1回は代表者会議の時なので、予算には5回分を計上しています。3月に予定していた役員会は、コロナの影響で中止、数度の電話会議を行いました。今後も電話会議システムを活用していきますが、それでも実際に対面しての会議は必要だと考えています。
 全般的な要求活動の(8)について、福岡から「自然破壊と原発を関連付けているのか?」という質問がありました。「自然破壊の阻止」と「原発反対」の二つの運動にそれぞれ連帯するということです。正しく方針が伝わる文章を次回までに検討します。
 また和歌山からは、「賛助会員を広く募集してはどうか。」という提案がありました。会員拡大とともに、私たちの状況を理解し、活動を援助してくれる賛助会員を増やすことも今後検討します。
 「コロナ対策で生活しにくくなるのでは?」という不安の声が多く寄せられました。新しい生活様式では、密集や密接を避けるよう言われますが、私たちは距離を取って列に並ぶことは難しいですし、多くのことを見る代わりに触れて確認しなければなりません。会話を控えることで、大事な情報を得にくくなることもあるでしょう。視覚以外の情報に頼って単独歩行している私たちにとっては、皮膚感覚の多くを隠すマスク着用の歩行は命の危険を伴います。コロナ禍の課題についても、知恵と工夫を共有し、取り組んでいきましょう。
 大阪からは、「女性部活動の世代交代を感じる。」、埼玉からは、「視覚障害者が安心して安全に生活するために、改善して欲しいことや解決しなければならない問題がいろいろあると思う。行政や事業所と交渉する力を身につけるために、現状を正しく知る学習が必要。コロナウイルス感染拡大が終息したら、65歳問題、福祉有償運送、キャッシュレス社会などについての学習会を開いてほしい。」という感想も寄せられています。
 続いて、分野ごとに皆さんの声と今期の活動について紹介します。

【在宅福祉と高齢者問題】

(1)福岡から「活動のまとめにある学習会はどのようなものだったのか?」と質問がありました。65歳問題について、大阪社会保障推進協議会や全国肢体障害者団体連絡協議会発行のリーフレットを使い、和歌山・大阪・奈良で地域の障全協加盟団体などと学習会が行われています。
 和歌山から「70歳を過ぎて初めて、障害者総合支援法の申請をしたところ、まずは介護保険認定を受けたが即座に非該当となり、本人の希望通り障害福祉の家事援助を受けることになった。」、神奈川からは「65歳になっても介護保険の認定を受けることなく障害福祉サービスが継続された。」と報告がありました。
 これは、65歳以降も必要な障害福祉サービスを受けることができるよう訴え続けたことで、より具体的な通達が出され、地域では自治体交渉を重ねたことにより理解が進み、「自身の生活の中でどのようなサービスが必要か」を行政にきちんと伝えることが出来た結果であり、学習・啓発・運動の成果だと思います。
 福岡から、「自治体により65歳になっても介護保険の認定を必ず受けなければならなかったり、受けなくても良かったりとまちまち。障害者総合支援法第7条介護保険優先規定を無くす運動を続けてほしい。」と意見がありました。
 65歳を過ぎても障害を補う福祉サービスが継続されるよう、引き続き「障害者総合支援法第7条介護保険優先原則」の見直しを求める運動とともに、介護保険と障害者総合支援法の制度を学び、特にサービスの違いについて学習を行い知識を深めます。事例を参考に、資料の収集もしながら個々人の相談にものりたいと思います。

(2)通院時の病院内やコンサート会場内での移動介助が、同行援護の対象にならないという、いわゆる「中抜き問題」について、神奈川から「『検査時間は対象ではない。』と言われ、病院の検査時間分を全額自己負担した。」との事例が報告されました。
 自治体や事業所によって運用が異なっている実態があります。検査時間なども含む院内でのサービスなど、個々のニーズに対応する同行援護制度の充実を求めて全国的に取り組まなければなりません。
 また、神奈川から「子どもを連れての同行援護が頼みにくい。」との声もありました。これまでも、私たちの多くの仲間が子育てする中で、福祉サービスを利用しながらその内容の充実を図ってきました。健診や買い物、親子遠足等に、同行援護を依頼する時には、「育児をしている視覚障害の親」に対する支援をしてほしいことを予め事業所に申し出て理解を得ることが重要だと思います。
 新型コロナウイルス感染対応に関して、新潟をはじめ多くの団体から「同行援護を頼みにくい」「依頼を遠慮してしまう」という不安の声がありました。今後、利用が減り収入減になった事業所の存続や、ヘルパーの確保、コロナ禍でヘルパーと利用者の命を守るルール作りなど、新たな課題もありそうです。
 緊急事態宣言が出ていた4月28日に厚労省から「不用・不急の外出は避けるが、依頼者のニーズに応じた対応をするように。」また、「買い物や薬の受け取りの代行等は居宅介護の家事援助のサービスだが、家事援助の支給決定を受けていない利用者については、感染拡大防止の必要性に鑑み、民間の宅配サービスや買い物代行等他の手段では代替できない場合、同行援護ヘルパーが単独で買い物や薬の受け取りの代行等を行うことを報酬の対象とすることも可能である。」という通知がありました。神奈川から「コロナ対策で同行援護ヘルパーに買い物代行を頼めるようになったが、悪天候や急な体調不良のときにも同じように認めてほしい。」との要望が出ました。2017年に全視協が作成した「福祉の提言」に
 19.同行援護・家事援助は、台風など自然災害のときや、その後の援助など、緊急な対応ができるシステムを講じること。
 20.同行援護・家事援助は、急な変更にも対応できるようにすること。天候悪化や利用者の体調不良などの緊急時の対応として、柔軟な運用ができるシステムにすること。
 とあります。国に対して粘り強く引続き制度化を求めて働きかけたいと思います。
 車両移送に関して、新潟と福岡から「道路交通法78条ぶらさがり事業」について質問がありました。これは、78条第3項(道路使用許可証の交付)に基づくもので、法人格のヘルパー事業所において、二種免許の有資格者を一人でも雇用していれば、普通運転免許を持つ同行援護ヘルパーが運転する自家用車でも利用者を乗せて同行援護を行えるという内容です。同行援護の利用料とは別に走行距離に応じた費用が自己負担となります。公共交通機関が整備されていない地域や荷物の重い買い物等には便利な制度だと思いますので、私たちも詳しい実態を把握し、利用しやすい制度になるように学習を進めていきたいと思います。

(3)福岡では、施設内の白杖使用が話題になり、白杖を使い慣れないと危険もあるので、手すりなどを工夫して歩行するのは仕方がないとの意見も出たそうです。高齢者施設内において、視力が低下した際の配慮についても考えていきたいと思います。

【点字等による母子健康手帳の無料配布について】

 議案書を読んだ大阪の人から「点字母子手帳のまとめが詳しくわかりやすかった。残念なのは対象者がほとんど見当たらないこと。また若い人たちは点字にこだわらずスマホなども使いこなす人が多いので、あらゆる媒体で考えるのはいいことだ。」との感想が寄せられました。確かに対象者は少ないかもしれませんが、「合理的配慮」の観点からも個々のニーズに対応した母子健康手帳が無料配布(交付)される制度を目指して皆さんと共に運動を展開したいと思います。
 厚労省に対しては、引き続き「手をつなごう集会」などで交渉を持ち、視覚に障害のある妊産婦に対して本人の申し出の有無に関わらず「点字母子保健マニュアル」の無料配布や、当該妊産婦のニーズに対応した情報手段(拡大文字や電子データ等)での母子健康手帳を行政の責任で無料配布することを制度化するように要望していきます。
 マルチメディアデイジー版母子手帳は、各市区町村でダウンロードして、必要とする妊産婦に配布するようにと厚労省から通知が出されています。この通知の内容を正確に理解している自治体が少ない中、この作業を行うのは容易ではないと思います。そこで、家族計画協会が、日点と話し合ってくださり、点字版と同様に、毎年のデータ更新と共にマルチメディアデイジー版の母子手帳を市区町村に販売することができるようになりました。それだけでは、本人が記入したり、録音することはできないので、併せてテキスト化したデータあるいは、録音用のCD-Rを付けて配布するように交渉したいと考えています。(価格はマルチメディアデイジー版9,500円、「点字版母子保健マニュアル」とセットの場合15,000円)
 また、各団体の皆さんには、昨年度と同様に、実施主体である地方自治体に対して以下のような内容を交渉項目に入れて話し合いを持っていただきたいと思います。

「視覚に障害のある妊産婦に対する母子健康手帳に関する要望事項」

(1)平成6年度に厚生省から出された通達に従い、点字を使用する視覚障害者妊婦に対して「点字版母子保健マニュアル」を無料配布することを確認して下さい。また、都道府県内の市区町村での実態を調査して下さい。
(2)点字の読み書きが困難な中途失明者や弱視の妊産婦に対して、厚労省から令和元年12月4日に通知されたように「マルチメディアデイジー版」や拡大文字版の母子健康手帳」を無料で配布して下さい。その際、妊婦本人が記録を記入できるように「テキストデータ」や録音用のCD-Rを配布して下さい。
(3)視覚に障害のある妊産婦に対して通常の母子手帳と共に、「点字版母子保健マニュアル」や「マルチメディアデイジー版母子健康手帳」があることを広く市民に知らせるために、市区町村で発行している「お知らせ」等に掲載したり、マスコミを活用して啓発して下さい。

 毎年実施している和歌山守る会と和歌山市との交渉が今年も7月下旬にコロナ感染対策を取りながら行われました。上記の要望事項に対する回答は、(1)については、和歌山市内で過去5年間に視覚に障害のある妊産婦はいなかったが、「点字版母子保健マニュアル」は用意しており、妊娠届出時に申し出があれば、無料配布できる。(2)については、マルチメディアデイジー版は無料配布できる。テキストデータや録音用のCD-Rはご本人と相談して対応する。弱視者で拡大文字版の要望があれば作成する。マルチメディアデイジー版は再生ソフトとセットで配布できるように対応する。(3)については、今後検討する。
 というものでした。厚労省からの通達を受けて市独自で準備したようです。自治体交渉の参考にしてください。

【医療機関を安心して利用できるようにするために】

#REF!  また、在庫が無くなった時、新たなリーフレットを作成するかについては、寄付を集めることや、視覚に訴える工夫等を含めて慎重に検討したいと思います。
 その他、神奈川から「全盲の一人暮らしなので、もしコロナに感染したら、受診の時や軽症で慣れないホテル療養しなければならないとき、サポートが受けられないのではと心配している。」との声がありました。新たな問題として、同行援護と共に厚労省に働きかけなければなりません。また、医療機関に対する啓発リーフレットとして、「医療従事者と支援スタッフのためのサポートガイド『視覚に障がいのある方が新型コロナウイルス[COVID-19]に感染し入院したら』」が作成されPDFデータで取得できますので、啓発に活用してほしいと思います。堺市立健康福祉プラザ視覚・聴覚障害者センターがテキスト化したデータもあります。
 リーフレットの作成元・問合せ先:令和2年度厚生労働科学研究費補助金がん対策推進総合事業「障害のあるがん患者のニーズに基づいた情報普及と医療者向け研修プログラムの開発に関する研究」班 研究代表者 八巻知香子(国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報提供部 医療情報評価室)
E-mail:medinfo-disability-sec@umin.ac.jp

(2)障害者本人や家族が入院した時、「居宅サービス」が受けられない現状については、医療機関へのヘルパー派遣を求めていきます。
 家族の入院時には、同行援護の時間延長を認めさせ、ヘルパーと共に付き添えるように改善を求めます。
 本人の入院時については、日常生活において絶えず支援を必要とする重度障害者に対して、医療機関へのヘルパー派遣を認めている「重度訪問サービス」という制度があります。この制度を視覚障害児者にも適用するように運動します。
 また、病院内での代筆・代読・医師からの説明時の付き添いについては、地域生活支援促進事業の一環であるコミュニケーション支援事業の「意思疎通支援員」の派遣を申し出ることができます。この事業は、失語症や発達障害者、聴覚障害者等に対する医療的ケア等を図るための事業ですが、「障害者ICTサポート総合推進事業」として、視覚障害者にも対応できるようになりました。しかし、院内での移動や買い物は適用外という制限があります。多忙な医療現場の実態に配慮して適用範囲を拡大するように運動していきます。

【情報保障とサイン問題】

#REF!  私たちの文字である点字で、必要なすべての情報を即座に得られることは重要で大きな目標です。しかしその実現には、コストや技術等の課題があり、また点字を読むことのできない人も増えています。点字はもちろん、音声やデータでの情報提供、電話サービスや代読のシステムなど複数の入手手段が用意され、それぞれがその時々で一番利用しやすい方法を選べる環境を目指していきたいと思います。ネットの明細も前進の1歩と考えています。
 キャッシュレス化やレジ等の自動化について、福岡から「電子マネーやネット決済なども操作が不得手な人が多いので、どのようにしていくのが良いのか話し合いを進めてほしい。」、神奈川からは「新型コロナによる新しい生活スタイルでは、視覚障害者(特に高齢者)は、IT機器や、人の手を介さない自動化(セルフレジや、コールセンターの自動音声)など、加速する時代の流れに、ついて行かれず落ちこぼれてしまうのではと懸念される。訓練機会の充実を望む。」と要望がありました。
 コロナ禍でキャッシュレス化とともにオンライン化も加速しています。学習とともに、視覚障害者が利用できるようシステムを改善することと併せて、キャッシュレスやオンラインに頼らない手段の確保を求める取り組みも進めます。
 キャッシュレス問題について、分科会担当の新潟で行われた話し合いや学習をもとに、実態調査や課題解決に向けての取り組みをしたいと思います。
 また、UD家電学習会の報告に関連して、福岡から「以前は付けられていた家電の点字表示がなくなっている。また、色違いで同じ形の容器が増え、視覚障害者は中身を区別することが出来ない。」という問題提起がありました。今後、新しい生活様式ということで、視覚障害者が使えない「触れずに操作する機器やシステム」が増える懸念もあります。これらの課題についても、具体的な取り組みを検討します。

【絵本プレゼント】

#REF!  絵本が少なく、皆さまに寄贈のお願いをしていますが、和歌山から「会員以外の方に広く絵本の寄贈を呼びかけては。」という提案がありました。PTAや趣味のサークル活動などの集まりや、地域の母親大会などの機会に呼びかけていただけると、大変ありがたいです。よろしくお願い致します。

今期の役員と担当をお知らせします

1.役員

 部長… 濱田登美(神奈川)
 副部長… 菅野良子(大阪) 高橋朱美(福岡)
 会計… 小林千惠(埼玉)
 庶務… 太宅直美(奈良) 渡辺明子(奈良)
 運営委員… 菅野恵子(和歌山)
会計監査… 浅見康代(埼玉) 大谷まさみ(神奈川)

2.分野別活動の担当者

 在宅福祉と高齢者問題… 高橋朱美 菅野良子(協力員:藤原義朗)
 母子手帳… 菅野惠子 濱田登美
 医療機関を安心して利用… 菅野惠子 渡辺明子
 情報保障 濱田登美 小林千惠(協力員:和泉厚治 織田洋)
 絵本プレゼント… 渡辺明子(協力員:島田陽子 奈良のボランティア)
 広報… 太宅直美 小林千惠(点字校正 濱田登美、活字校正 小林尚寛、活字版印刷・発送 大阪)
 販売… 太宅直美 菅野良子
 他団体との連携… 菅野良子

3.団体への連絡担当役員名

 太宅直美… 山梨 静岡 愛媛
 菅野良子… 千葉 大阪 高知
 小林千惠… 福島 茨城 埼玉 新潟
 菅野恵子… 東京 和歌山 沖縄
 高橋朱美… 石川 兵庫 福岡
 濱田登美… 北海道 岩手 神奈川 広島
 渡辺明子… 青森 奈良 岡山

女性部大会誌上バトンリレー

2020年奈良大会

実行委員長 島田陽子

 女性のパワーあふれた新潟大会の閉会式で次期大会開催地奈良にと重みのあるバトンを受け取って2年、予期せぬ事態で大会中止をせざるを得なくなったことは、ほんとに残念でした。
 1月19日に実行委員会を開き、大会参加申し込みの発送準備とともに、ボランティア講習会の日程・ホテルとの詰めなど大詰めを迎えての会議を行いました。その時の雑談で、「中国で変な病気が流行してるみたいね。」とみんなで話していました。
 まもなく新型コロナウイルスは、日本国内でも広がり、刻々と状況が変わっていきました。そんな中で私たちは、中央役員と連絡を取りながら、不安を抱きつつ準備を進めていました。
 3月に入り、事態はますます深刻化し、6月の大会は本当に開くことができるのかと中央役員と相談していました。中央の方針を待っていた私のところに1ボランティアグループから協力辞退の連絡が入りました。それを聞いて私自身大会の開催は難しいと実感しました。
 中央から新型コロナウイルス感染予防の観点から奈良大会は中止との決定を受け、私たちは関係機関に事情の説明とお詫びに回りました。
 今大会で一番ありがたかったことは、ならコープからの大きな支援をいただくことができたことでした。ならコープとは、組合員活動において長く総代会に視覚障害者から総代として出席したり、コープのガイドサークル「アンドモア」や点訳サークル「てんとうむし」などともつながりを持ち、それがいい結果に結びついたのではないかと思っています。
 一番つらかったことは、奈良ロイヤルホテルにキャンセルに行く時でした。ロイヤルホテルは新潟大会が終わってすぐに承諾をいただき、会場が早くに決まったことは、私たちにとっては大変うれしいことでした。そのうえホテル側は、こちらの要望にもできる限り応えてくださったり料金についてもかなりの減免をしていただくなど、大変協力をいただきました。それだけにキャンセルに行くときは、大変心苦しい思いでした。
 大会中止せざるを得ない事情は関係者の皆さんにはご理解いただくことができましたし、これからも協力いただくこともお話しでき、よかったと思います。
 全国の皆さんには、開催資金集めのため、物品販売にご協力いただき、ありがとうございました。販売収益とカンパを含め集まった金額から実行委員会の必要経費を差し引き、残金は次期大会開催県にお渡ししました。
 新型コロナウイルスが世界中に広がり経済問題とも併せてますます私たちの生活に深刻にのしかかってきています。一日も早い終息を願うばかりです。

2022年埼玉大会

実行委員長 高橋幸子

 新型コロナウイルス感染拡大のため奈良大会が中止となりました。私たち埼玉では、奈良大会に大勢で参加して、埼玉大会に備えようと思っていました。ここまで準備を進めてこられた奈良の実行委員の皆様、本当に残念だとお察し申し上げます。思いはバトンとして引き継がせていただきます。
 埼玉でも新型コロナウイルス感染防止のため実行委員会が集まることができていませんでしたが、2年後の大会には全国から皆さんに来ていただけるよう努力していきます。
 全国の皆様には、販売活動等ご協力をいただくことがあると思いますがよろしくお願いいたします。

呼吸法のススメ

大阪 菅野良子

 奈良大会の分科会で行う予定でしたヨガは、家の中でも体力や体調に合わせてできます。ポーズの説明は紙面では難しいので、今回ヨガの一つ「呼吸法」を3種類ご紹介します。
 いずれも少し体をほぐしてから行うと、より効果的です。まずは基本的なな注意です。決して無理をしないでください。練習中に少しでも苦しいと感じたときには、すぐに中止してください。

1.完全呼吸法

(1)腰幅に足を開いて立つ。正座でもよい。
(2)鼻から息を吸う。まず横隔膜を押し下げるイメージで肺の下の方に息を吸い込み、さらに肺全体に空気を満たすように吸い込む。そして、肩を上げて鎖骨の辺りまで息を吸い込む。このとき下腹部は少し凹む。
(3)足を踏ん張り腹筋に力を入れながら、息を体から絞り出すように、ゆっくり吐く。このときの姿勢はやや前傾となる。
(4)8割ほどの息を吐き出したら、腹と足の力を緩め前傾姿勢を徐々に戻していく。そうすると次の息が自然と入ってくる。
 2分から3分を目安に行い、途中で疲れたら自然な呼吸に戻します。

2.ブラフマリーの仕方

 これは体内の霊性の声を聞きとることができるとされるもので、静かな場所で行います。注意点として、休憩しながら練習し、決して一生懸命に行わないでください。自分の呼吸の音を静かに聞く方法です。
(1)正座か、あぐらで座る。
(2)両手の指で両耳を完全に閉じ、鼻から息を吸い込む。
(3)無理のない範囲で呼吸を止める。これをクムバクと言う。そして息をゆっくり吐く。

3.カパラバディの仕方

 老化を遅らせ、神経と分泌腺を浄化するとされます。また冷えからくる病気に効果があります。
(1)正座か、あぐらで座る。座るのが辛い場合には、両足を30センチくらい開いて立つ。椅子に座る場合は足の裏を床に全部着ける。
(2)首から背筋をまっすぐに伸ばし、姿勢を良くする。
(3)鼻から息を吸い込み、お腹を膨らませる。
(4)膨らんだら腹部の筋肉を緩め、お腹を凹ませながら、鼻から少しずつ息を吐き出す。
 この呼吸10回を1セットで行います。休憩を挟んで2セット行ってもよいです。息を吐く時には、丁寧に力まずに行います。

最後に

 実は、ポーズを取るより呼吸法は難しいのですが、これらの呼吸法を体得し、自分の呼吸を静かに観察すると、気持ちがリラックスできると思います。心と体の健康を守っていただけることを願っています。

和歌山障害者・患者九条の会、結成から現在まで

和歌山 玉木八重子(たまき やえこ)

 思い出せば2004年ごろのことだったでしょうか?憲法九条を変えて戦争する国へ突き進もうとする動きが明るみに出てきた中で著名人9人の呼びかけで九条の会アピールが出されました。次いで障害者・患者九条の会アピールも出されました。そして全国津々浦々で九条の会が結成され九条を守る運動が高まってくる中で、私たちも九条の会結成に向けて準備を始め2006年6月和歌山障害者・患者九条の会を結成しました。
 戦争に役立たない障害者は「ごくつぶし、非国民」とさげすまれ差別され無権利の状態に置かれてきた暗黒時代に歴史を逆戻りさせることは許せない。「障害者は平和でなければ生きられない」を合言葉に活動を続けてきました。
 視覚・聴覚・肢体・精神・難病と様々な障害者が集ってきましたが障害の違いによる不便さ、生活実態、コミュニケーションの取り方など困難もありますが、障害が違っても九条を守ろう平和の中で人間らしく生きたいの思いを共有し、少しずつ仲間の輪が広がってきています。そして6月28日総会と14周年の集いを終えたところです。
 これまでの主な取り組みは、障害者や周りの人の戦争体験を聞く会の開催。その時々の改憲の動きや憲法の条文、九条を守る運動についての学習会の開催。障害者自立支援法違憲訴訟、障害者権利条約、障害者と防災、障害者運動についての学習会の開催。和歌山県内の戦跡巡りや花見、ハイキングなど屋外で楽しめる取り組み、現地九条の会に語り部をお願いし交流を深めました。
 会内外での改憲反対の署名、街頭署名に取り組み自らマイクを持ち自分の言葉で訴えました。他団体が取り組む学習会、統一行動にも可能な限り参加してきました。
 今年は新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出され自粛生活を強いられて、集うこと行動することが制限され活動を弱めざるを得ませんでした。
 そんな中で総会をどうするか議論の結果、感染予防を徹底したうえで開催することになりました。誘うのも気を使いながら宣伝も十分できず心配しましたが、例年同様23人が集い無事終えました。総会の後、「コロナ危機に乗じた改憲の動きは許せない!」と題して憲法九条を守るわかやま県民の会代表運営委員の坂本文博(さかもとふみひろ)先生に記念講演をしていただきました。講演では、
 安倍首相はコロナ危機の中でも自分の任期中に憲法を変えると執念は変わっていない。改憲4項目の一つである緊急事態条項に関しては、ドイツではワイマール憲法48条の大統領非常権限が乱発された結果、ナチス・ヒトラーの独裁政権に道を開いたことや、我が国では1928年、治安維持法改正案が廃案になりながら天皇勅令によって押し通されたなどの歴史がある。戦後の日本国憲法ではそれらの反省から緊急時には個別の法律で対応することとし、緊急事態条項は何ら必要ない。今回のコロナ危機は保健所の人員や予算を削減してきたことが感染拡大につながったもので、日頃からの備えを怠った結果である。感染症特措法の緊急事態宣言は自粛要請のみで罰則はなく、全く性質の異なるものである。昨年、一昨年の通常国会、臨時国会、今年の通常国会と、5回も改憲発議を許さなかった世論の力に自信を持つべきである。コロナ禍で様々な活動が制限される中、県民の会で取り組んだ新しい署名活動の方式なども紹介されました。コロナ問題と改憲の動き、今後の取り組みについてわかりやすく話してくださり緊急事態法には絶対反対しなければとの思いを強くしました。
 改憲発議を5回も阻止してきたこと、市民と野党の共闘の声を全身で上げれば政治は動くことに自信を持ち安倍改憲NO!の運動、障害者の権利を守る運動を進めていきたいと思います。安倍政権さようならを目指して。

☆ 奈良大会平和分科会の担当を和歌山にお願いしていました。

今も生きる堀木訴訟 - 今度こそ児童扶養手当との併給を!

 高知 藤原義朗(協力員)

 「父親が全盲で母親が晴眼の場合にもらえて、父親も母親も全盲の場合や、母子家庭で母親が全盲の場合、なぜ児童扶養手当がもらえないのか。」
 これは、堀木さんが入会した兵庫守る会神戸支部での発言です。52年前のことでした。支援活動が広がり、第一審の神戸地裁で勝訴。障害福祉年金と児童扶養手当の併給を認める法改正がなされました。
 しかし、兵庫県が国の圧力で控訴した為、二審で不当敗訴。そして、82年最高裁で敗訴しました。「堀木どけ そこどけそこどけ 戦車が通る」
これは高知の会員が判決の夜、泣きながら詠んだ川柳の一部です。

1.その後の経過

(1)1985年、障害基礎年金と子の加算制度創設の際、それまで児童扶養手当を給付されていた人が減額になる為、その差額を経過的福祉手当として支給されることになりました。
(2)2010年、児童扶養手当の対象拡大、母親が重度障害者の場合、父親に手当給付が実現。
(3)2011年、障害年金の子の加算の拡大、先に障害があり子のできた世帯にも給付始まる。
(4)2014年、公的年金額が児童扶養手当額より低い人は、その差額分の児童扶養手当を受給できるように改善。
(5)2020年 児童扶養手当額と子の加算の差額を子の加算に上乗せを実現。
このように堀木運動の成果が着々と実を結んできました。

2.今改定の主な内容

 2014年の改正では、障害年金より児童扶養手当額の高い人の場合に、その超えた部分を支給するというものでした。実際は障害の親の場合ほとんど対象の方はいませんでした。
 今回の改定では、一人親の場合でも、障害基礎年金+子の加算の上に、(児童扶養手当-子の加算額)が支給されるというものです。
 具体的な併給額を以下に示します。
障害基礎年金1級、子一人で児童扶養手当満額支給対象の場合、(月額)障害基礎1級(81,427円)+子の加算(18.708円)+(児童扶養手当満額-子の加算額)(24,452円)=124,587円になります。

 2021年3月より施行になります。

3.児童扶養手当の受給資格者

(1)父母が離婚した場合
(2)父親または母親が死亡した児童
(3)父親または母親が重度の障害(国民年金の障害等級1級程度)にある児童(年金受給でない場合は、1級程度の診断書が必要)
(4)父親または母親の生死が明らかでない児童
(5)父親または母親から引き続き1年以上遺棄されている児童
(6)父親または母親が裁判所からのDV保護命令を受けた児童(手続きは地方裁判所です。)
(7)父親または母親が法令により引き続き1年以上拘禁されている児童
(8)婚姻によらないで出生した児童を監護する場合など

4.手当額

 児童1人目について 43,160円
 児童2人目について 10,190円を加算
 児童3人目以降について 1人増すごとに、6,110円を加算
 上に示したのは、全額支給の場合で親の収入制限が厳しくあり、それにより減額されます。また、子の年齢が18歳に達するまでの制度です。

5.視覚障害の場合新たに対象になる方

(1)一人親で子育て中、年金1級の方
(2)夫婦とも障害年金受給の子育て中の方で、年金1級のいる世帯
 まだこれから省令、規則、通知などが準備されます。
 最後に、堀木文子さんの最高裁での言葉です。
「裁判を起こしたのはお金目当てではなく、私の後に続く若い障害者のお母さんの苦労を思ったからです。」

「デリッシュキッチン」をご存じですか?

和歌山 菅野惠子

 今回は、便利な料理の無料アプリ(サイト)を紹介します。
 キッチンにスマホなどを置いて、まるでテレビの料理番組を見ているかのように、動画に従って料理をする人が多いようです。私が最近利用しているのは「デリッシュキッチン」という料理レシピ動画です。動画が見えない私でも音声の解説を聞いて作ることができますが、詳しい要領は映像での確認できないので、仕上がりは微妙に違った物になっていることでしょう。パソコンの検索エンジンでも「デリッシュキッチン」と検索すれば出てきます。私は、このアプリをスマホに登録しているので、毎日昼と夕方、3種類程の「今日のおすすめメニュー」が送信されてきます。旬の食材や身近な物を活用したレシピなので、一人暮らしや時間がない時などに最適です。また、冷蔵庫にある食材などを書き込んで検索するとそれらを使用したメニューも提示します。私は、音声で聞いた後、点字でメモをしてから料理に取りかかるので、効率が悪いとは思いますが、献立に迷った時の参考には役立っています。とは言っても私はデジタル機器よりも最終的には「紙」に頼るタイプなので「デリッシュキッチン」で紹介されるレシピをどなたかが点訳してくれるのを待ち望んでいます。
 では、夏向きのレシピを2品紹介します。

牛肉とじゃがいものキムチ炒め

 牛肉のコクとキムチのうまみでごはんが進む炒め物、ニラは仕上げる直前に加えて、食感を残してください。丼にするのもおおすめです。

材料(2人分)

牛切り落とし肉 150g  ニラ 1/2束
じゃがいも 1個(150g)  キムチ 100g
ごま油 大さじ1/2  砂糖 小さじ1/2
しょうゆ 大さじ1/2

料理手順

1.ニラは根元を切り落とし5センチの長さに切る。じゃがいもは7ミリ幅の棒状に切り、水にさらして水気を切る。
2.フライパンにごま油を入れて中火で熱し、じゃがいもを入れ、透き通るまで炒める。
3.牛肉を加え、肉の色が変わるまで炒める。キムチ、砂糖を加えて、全体がなじむまで炒める。
4.ニラを加え、しょうゆをまわし入れ、さっと炒める。

ナスと豚肉のジューシー南蛮漬け

 食材で「ナス」を検索すると上げられる20のメニューの中の一つです。

材料(2人分)

ナス 3本  玉ねぎ 1/4個
豚バラ薄切り肉 150g  片栗粉 適量
ごま油 大さじ2  めんつゆ(三倍濃縮) 大さじ2
酢 大さじ1  砂糖 大さじ1
水 大さじ2  おろし生姜 小さじ1
輪切りの赤唐辛子 一つまみ

料理手順

1.ナスは斜め薄切りにして、水にさらし、水気を切る。
2.玉ねぎは薄切りにして、水に5分程さらして水気を切る。
3.豚バラ肉は食べやすい大きさに切り、片栗粉を両面にまぶす。
4.器にめんつゆ、酢、砂糖、水、おろし生姜、赤唐辛子を入れてよく混ぜる。
5.フライパンにごま油を大さじ1を入れ、豚肉を弱火で焼き色がつくまで焼き、裏返して火が通るまで焼いて取り出す。
6.残りのごま油を入れてナスを中火で両面をこんがりと焼く。
7.タレが入っている器に豚肉とナスを入れ表面に玉ねぎを載せる。

編集後記

 ニュース「ゆう」は、今号をもちまして創刊より第100号を迎えました。記念すべき100号の内容を検討する時点で、既に新型コロナ感染症の影響を受け、奈良で行われる予定でした大会は中止となり、今号において、議案書に寄せられた質問やご意見にお答えしたり、準備を進めて頂いていた分科会の担当から報告していただくことになりました。40年近い女性部の歴史の中でも類を見ないコロナ禍の中、ニュース「ゆう」もまたいつもと違う掲載内容になりました。初代部長である堀部美智子さんによる、創刊当時の熱く強い思いを受け止めつつ、新型コロナに影響を受け、大会報告集に代えた内容を盛り込みました。
 これからもコロナと共存する新しい生活のなかで、会員の皆様に役立つ情報や楽しい情報を取り上げていけたらと思います。(小林千惠)

(この稿 終わり)