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点字民報 2020年12月号 通巻654号

2020年12月1日 更新

 目次と主な記事をお知らせします。

目次

日本政府こそ核兵器禁止条約に参加を
 上村宏則(千葉)
核兵器禁止条約批准50カ国
スマホ対応信号機に対する取り組み
 まちづくり委員会 山城 完治
障全協交流集会を開催
 小日向光夫(東京)
大阪、住民投票の結果について
 大阪視覚障害者の生活を守る会
全国委員会、初のオンラインで開催
連載 推理小説の中に描かれている盲人像③ 仁木悦子作『粘土の犬』
 髙林 正夫(大阪)
総務局コーナー
 1外装工事カンパ
 2核兵器禁止条約点字署名
 3頒布会
全視協ハイライト 視協と友好団体・関係裁判の主な予定(12・1月)
東西南北 兵庫 石川 奈良 東京

(目次、終わり)

主な記事

スマホ対応信号機に対する取り組み

まちづくり委員会 山城 完治

 警察庁は2021年度に、約26億円を投じ2千基の信号機に、視覚障害者向けにスマートフォンの音声や振動で信号の色を伝え道路横断を支援する機器(以下高度化PICS)を設置する方針です。同庁は、東京都や政令指定都市から整備し、全国に普及させようとしており、これが決まれば、音響式が主流である視覚障害者の横断支援システムが大きく変わるでしょう。

 情報を受けて全視協まちづくり委員会は、11月1日と9日に、千葉県の四街道消防署前交差点に先行的に整備されている高度化PICSを点検し、①交差点の名称、赤であること、青に変わるなど信号の色の情報をアプリをダウンロードしたスマートフォンから音声で知らせること。②横断歩道の場所と渡る方向についての情報提供がないことなどを確認しました。

 単独で歩行する視覚障害者が道路を横断するためには、白杖を操作し、周りの音や白杖の反響などを聞きながらの歩行を余儀なくされるため、高度化PICSのみの設備では、不安と危険は解消されないだけでなく、「歩きスマホ」に導くことにもなります。さらに、スマートフォン使用者が視覚障害者に少ないこと、高知から寄せられている、音響式信号機の鳴動時間が削られていることへの対応も必要です。

 これらのことから私たちは、警察庁への正式な要請書を作成し、今後の運動に役立てるため同庁に対し、高度化PICSに関する要望と質問に答えてもらう場を11月30日に設ける予定です。

(この稿、終わり)

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