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第15回鉄道死傷事故ゼロの日アピール

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第15回鉄道死傷事故ゼロの日アピール

落ちない駅ホームを1日も早く


 1973年の今日、全盲の上野孝司さんは、山手線高田馬場駅ホームから線路に落ち、電車とホームに挟まれて命をおとしました。本日は事故から41年の日です。

 先ほど私たちは、事故の起きたホームで上野さんに献花し、この駅に可動式ホーム柵(以下、可動柵)が整備され落ちない駅となったこと、上野さんの無念と転落事故の根絶を求める運動が徐々に進んでいることを報告しました。そして私たちは、上野裁判の1審勝訴と「視覚障害者の安全に努力する」の国鉄(当時)の約束を勝ち取った2審の勝利和解、運動によって可動柵の整備が進んでいることを確認するとともに、この流れをさらに進める決意を固め合いました。

 とはいえ、落ちない駅ホームを常識にする私たちの運動は、道半ばです。2000年に入ってから今日までに、35件にのぼる視覚障害者の転落重傷事故(死亡11件、重傷24件)が起きています。そして、可動柵の整備は、全国で574駅(2013年9月末現在、国土交通省発表)とわずかであり、整備が進む山手線においても、池袋及び大崎駅でホームの片側にしか柵がなく、ない側から落ちる危険と不安の声が大きく上がっています。また最近、ワイヤー及びバーによる昇降式のホーム柵が開発されていますが、これらは、視覚障害者には「ドアの位置がわからない」「柵のための柱への衝突の危険をつくり出す」大きな副作用があります。

 「国及び鉄道事業者は、乗客の命と安全を第1に守るというスローガンを、まっすぐに受け止め、当事者の声に基づいて、1日も早く具体化してほしい。」これが私たちの願いです。

 上記に基づき私たちは、上野さんの事故から41年の本日、国・鉄道事業者及び関係者に対し、次のことに取り組むよう求めます。


1.可動式ホーム柵の整備を飛躍的に進め、視覚障害者の駅ホームからの転落事故をなく  してください。

2.可動式ホーム柵の整備においては、電車の通るホームは例外なく整備し、転落事故防  止の趣旨を徹底してください。JR東日本は、池袋及び大崎駅の危険な状況をすぐに  改善し、山手線全線への可動式ホーム柵整備の公約を守ってください。

3.可動式ホーム柵は、ワイヤー及びバーなどの乗降式ではなく、従来型または乗降位置  可変型ホーム柵にしてください。

4.ホーム要員を配置し、転落事故の防止と事故発生時の対処の万全に努めて下さい。

5.可動式ホーム柵等の安全対策は、視覚障害者の声を聞きながら進めてください。


    2014年2月1日

    一般社団法人全日本視覚障害者協議会

    代表理事  田中 章治

    東京都豊島区駒込1-19-15直枝ビル

    ℡03-6912-2541