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第25回鉄道死傷事故ゼロの日「落ちない駅ホーム」早く

2024年2月1日 更新

2021年2月1日
一般社団法人 全日本視覚障害者協議会

 全盲の上野孝司さんが73年2月1日国鉄高田馬場駅で転落轢死した事故を記念して設けられた「鉄道死傷事故ゼロの日」の啓発宣伝用ビラが今年も出来ました。

 ビラのPDFファイルは、ここからダウンロードできますので、ご自由にご使用ください。

 ビラの内容は、以下で読めるようになっていますので、ご覧ください。

第25回鉄道死傷事故ゼロの日「落ちない駅ホーム」早く

ビラの表面 Enterすると大きくなります

 視覚障害者の駅ホームからの転落事故は後を絶ちません。2010年からこれまでに883件の事故が起き、21人が命を失っています。

鉄道死傷事故ゼロの日とは

 1973年2月1日に、全盲の上野孝司さんが、国鉄(当時)山手線髙田馬場駅ホームから転落し、電車に轢かれて死亡した日を記念して、全視協が提唱しています。

 遺族が国鉄(当時)を訴えた裁判では、視覚障害者と国鉄労働者の大きな運動が起こり、点字ブロック普及の原動力となりました。事故から40年後の2013年12月、JR髙田馬場駅にホームドアが整備されるなど、徐々にではありますが、「落ちない駅ホーム」が広がっています。

運動が駅を変える

ビラの裏面 Enterすると大きくなります

 国や鉄道事業者などへの視覚障害者の運動と世論の後押しで、バリアフリー法が整備され、2022年3月末現在で1060駅にホームドアが整備されています。しかし、同省のまとめによれば、2022年度に事故は61件起きています。

ホームドア整備、ホーム要員増やせ

 「落ちない駅ホーム」の実現は、まだまだこれからです。ホームドアの整備といっても大都市圏だけ。国や鉄道事業者は、視覚障害者に対する声かけや誘導を進めるとしていますが、駅員を減らし、モニターやインターフォンで対応する「お客様サポートコールシステム」が導入され、係員のいない無人駅は、全国平均でほぼ5割に上っています。

 「落ちない駅ホーム」の実現のため、「国の責任で全ての駅に可動柵を」「駅要員の増員を」。利用者の声と運動をいっそう大きくしていきましょう。

(この稿、終わり)